今年も新卒採用のシーズンがやって参りました。
コロナ禍の影響もあって不景気が続いていきますので、今後の私大職員人気は高まっていきそうですね。
そこで、改めて私大職員という仕事についてご紹介していこうと思います。
大学職員って、言われてみるとよくわからないね。
そうだよね。まずはどんな仕事をしているか説明するね。
大学職員は大学運営を担う存在
学生がイメージする大学職員とは、部署で言えば「キャリアセンター」や「教務部」、「図書館」などで窓口で対応をしてくれている人というものではないでしょうか。
確かにそうですが、実はそれは仕事の一部でしかないのです。
え?どういうこと?
最近では窓口対応の職員さんはアルバイトや派遣さんが対応していることもあるんだ。
まじ!
そうなんです。
例えば、ご自身の大学の事務機構図をご覧いただければわかりやすいのですが、大学には学生サービス(上述の部署など)を担当する部署に加えて、いわゆる法人部門といわれる部署があります。
そして、専任職員(=正社員)は様々な部署に配属されていますので、必ずしも「窓口対応をする人=大学職員」という図式は成立しないんですね。
さらに、昨今では、”企画型人材”の必要性が高まっていることもあって、窓口対応などはアルバイトさんや派遣さんなどに任せ、専任職員は企画立案業務や基幹業務などに従事することも増えてきています。
とはいえ、人員配置は大学それぞれのやり方によるので、窓口にいる人全員がアルバイトだとは限らないけどね。
このことからも、大学職員はサービス業的というよりかは、企画系業務であることがわかると思います。
大学職員の仕事で学生対応はほんの一部
教員との両輪で大学を運営する
大学で働いている人は大きく分けて2種類存在します。
各分野の研究と学生への授業などの教育を実施する「大学教員」
そして、大学運営を担う「大学職員」です。
※厳密には前者を「教育職員」、後者を「事務職員」と呼びます。
確かに、ゼミとかでお世話になったのは教授の先生だったなあ。
そう、学生と接する機会が多いのは実際に授業を担当する先生方がほとんどでしょう。
しかし、先生方はその分野の研究者であり教育者でもありますが、大学を運営する役割を担っている訳ではないのです。
そこで、大学を運営する「大学職員」と学生に対して教育サービスを施す「大学教員」が力を合わせて大学とは成り立っていると言えるのです。
これを”教職協働”と呼びます。教員と職員がそれぞれ協力して、車の両輪のように働くことで大学はより良いサービスを提供できるようになるのですね。
なるほどー。先生だけでも大学は成り立たないし、もちろん職員だけでもサービスの提供はできないもんね。
そのとおり。両方とも学生のために全力で働いているんだよ。
大学は”教職協働”で動いている
大学職員にも専門性あり
大学職員は最近だと企画系業務に従事することが多いのですが、職種としては事務職にあたります。そうすると、どうしてもルーティン業務が多いような気がしませんか?
これも一部は当てはまりますが、教員の研究とは別の意味での専門性が必要とされる職業とも言えるんですよ!
へー。なんか意外な感じ。
大学には大学のルールがあるし、業務の幅が広いからこそ、それぞれの専門家が必要なんだ。
そう、大学とは非常に業務の幅が広い特徴があります。
ご自身の大学を想像していただいても、授業の相談をする部署から、就職相談をする部署、留学を取り扱っている部署、留学生を受け入れる仕事をする部署、図書館、入試を企画実施する部署などかなりの種類の部署が揃っています。
中規模程度の民間企業よりも業務の種類で言えば断然多いです。
業務に関連する法律でも、「教育基本法」「学校教育法」「私立学校法」 を中心中核として大学ならではのものが並びます。
さらに国際部門では入管法から出国の手続きに関する法律、その他でも図書館・教職課程・奨学金申請に関する定めなど学生生活にまつわる業務には専門性が求められる業務が多く存在しています。
事務職だからって平凡な姿をイメージしていたけど、そうとも限らないんだね。
そうそう。しかもこの手の法律や制度は頻繁に改正が起きるから、大学職員がしっかりと理解していないと学生サービスに支障が生じてしまうんだよ。
大学職員の仕事は意外と専門性もある
まとめ
どうだった?大学職員について少しは理解できたかな?
うん!ぼくが思っていた以上に、幅広い業務を行っている人たちだったんだね。
そういうこと!でも全ての業務が学生サービスに繋がっていることも忘れちゃいけないよ。
なるほど!学生がいつでも有用な教育を受けられるよう尽力してくれてたんだね!
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