FIREしない大学職員のブログ

大学職員を目指す(特に新卒)方向けに情報発信しています

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大学職員で身につくスキルはあるのか…?

大学職員は事務職です。よく「事務職はスキルが身につかない」と言われますが、大学職員の場合はどうでしょうか。これから目指す皆さんからしても、将来的に転職や他の仕事に携わることを考えている場合、困ってしまうかもしれません。そこで新卒から10年以上大学職員として勤務した私が、大学職員で身につくスキルについてお話ししていきます。

部署によって違うんじゃない?

うん、その辺りについても説明していくね。

 

基本的には何も身につかない

先に答えを申し上げてしまうと、大学職員になって普通に過ごしていて身に付くものは何もありません。人当たりの良さや対応のコツといったものは身につくでしょうが、いわゆる営業のノウハウや数字に強くなる、英語が話せるようになる、といったものは身につきません。もちろん留学生や外国人教員などを相手にしていれば多少の語学力を活かすことはできるとは思いますが…

でも基本的なやり取りは定型だもんね。

そう、だからこれといった特殊な技能は身に付かないんだ。

しかし、部署の特性によって異なる場合も大いにあります。仕事に対し真摯に取り組み、情報収集を怠らず、学ぶ姿勢を持っていれば多くのスキルを身につけることができます。

民間企業と変わらない

 

私の体験談

私の例で恐縮ですが、法人部門(人事部)で勤務をしている中で、ありがたいことに仕事を通して多くのことを学ばせていただきました。社会保険・税務手続き、人事制度の仕組みや育成と評価の考え方、果ては団体交渉や経営判断材料となる人件費の中長期予測まで若輩者の私に多くの仕事を任せていただきました。

難しい漢字が並んでるね…

私の場合は自分の職位(身分のようなもの)を超えた仕事まで任せてもらえたので、とても成長に繋がったと思っているよ。

上司や周囲の方々の思いあってのものではありますが、一方で私自身食らいつくために必死に勉強して仕事をもらった面も多くあります。それゆえ、単に受け身の姿勢ではここまでの知識を得ることはできず、ただ目の前の給与計算で終わっていたように思います。

学ぶ姿勢が大切

 

身に付くスキルとは

このように仕事に臨む姿勢次第でいくらでもスキルを身につけられる職場であると思っています。それでは他にどのようなスキルが身につくでしょうか。

僕は教務だけど、あんまり思いつかないなあ。

確かに学生対応中心の部署だと身につくものは少ないかもしれないね。

例えば財務系であれば簿記や学校法人会計に関する知識、施設系ではビルメンテナンスの資格などに挑戦することもできるでしょう。さらに国際部門では言わずもがな語学を磨くこともでき、図書館では司書の資格を積極的に取る、学生部門ではキャリアコンサルタントといった業務に関連する資格だけでもこれだけ多くのものが存在します。

しかし繰り返しになりますが、ただただ目の前の学生の相手だけ、山積みの書類を捌いているだけでは一向に能力もスキルも向上しない、ということは述べておきます。仕事を通してスキルやノウハウを身につけるには、やはり常に勉強し続けなくてはいけないのです。

向上心を持ち続けよう!

 

まとめ

うーん、教務だと何もないよー。

そんなことないよ、教員免許に関する法律や学則のための私学関連法規など学ぶことはいっぱいあるでしょ。

確かに、私学関連の法律なら他の部署で使えるかも!

それに教務でもキャリアコンサルタントや簿記の知識が使える場面があるはずだよ。目の前のことだけじゃなくて視野を広げてみよう。