FIREしない大学職員のブログ

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【逆に聞きたい?】忙しい時の大学職員はこんな状況です!

まったり高給、ライフワークバランスの取れた職として有名な大学職員ですが、そんな仕事でももちろん忙しい時はちゃんとあるんです。そうは言っても中々忙しさの中身って分かりませんよね。そこで今回は、忙しい時の大学職員は一体何をしているのかについてお話していきたいと思います。

まったり高給て言うから暇なのかと思っていたよ。

そんなはずないでしょ。でも忙しい理由は民間企業とは少し違うかもね。

学生対応での忙しさ

皆さんがイメージしやすいものでは学生対応による忙しさがあるかもしれません。例えば新しい学期が始まってすぐなどは、新入生ガイダンスや履修ガイダンスから始まり、履修相談や奨学金の申請、部活動の管理、学生生活の困りごと、保護者の問合せなど実に多くの対応業務が待ち構えています。学生が忙しい時というのは同じく職員も忙しいんですね。

僕は学生時代そんなに忙しいと思わなかったよ。

君はガイダンスも全部サボって、2週目から授業に出てたからでしょ…

また、年度が始まる直前には卒業式や入試業務など学生に関わる行事というのは数多く存在しています。年を明けて5月のGWぐらいまではイベント盛りだくさんで、一つ終われば次の行事など定時で帰れることはまずありません。

大学職員っぽい忙しさ

 

監査、申請業務などでの忙しさ

これは法人に多い忙しさではありますが、学生の方から見えないところでこんな忙しさもあったりします。私立大学は国からの補助金(私学助成金)をいただいているのですが、その申請業務の時期(5月)や申請内容の監査などが行われた時には膨大な情報収集と書類作成が必要となります。

あまりイメージできないなあ。

引っ越しすると、免許証変えたり住民票移したりするでしょ。あんな感じで手続きがいっぱいあるんだよ。

また、税金の調査や大学の教育がきちんと行われているかという調査も実施されており、毎年のことではない場合にはさらに複数年の資料を用意する必要があるなど、文字どおり忙殺される日々を過ごします。私は主にこっちで忙しいことが多く、最大で100時間超の残業をしたことがあります。

法人部門も意外と忙しい

 

民間企業と異なる点

これらを見ると、「案外、大学職員も忙しいんだなあ」と思われることでしょう。しかし大学職員ならではの忙しさの原因として考えられるのは、やはり組織文化による非効率や非合理的な仕事の進め方であると思います。

無駄な会議ってホント多いよね。

それだけじゃなく、一々ハンコを待ったりするよね。

お役所的な性格から抜け出すことは難しいので、今すぐに解決できる課題ではありません。私が100時間超の残業をした時にも、お金をかけて新しいシステムを入れたり、権限を一部もらって学内情報を集めることができればそこまで残業する必要はなかったと考えています。この辺りはコロナ禍による業務改善で大きく変わりつつあるとはいえ、どの大学でも同じ悩みを抱えているのではないでしょうか。

古き良き文化?

 

まとめ

なるほどー、大学職員も毎日定時じゃないんだね。

そうなんだ。無駄も多いけど、一律に合理化すれば良いものでもないからね。

確かに、学生対応をロボット任せにはできないもんね。

うん、この辺りは民間企業と同じかもしれないね。