前回、大学職員になりたい人向けの記事をアップしました。そこでは志望動機に関することを記載いたしましたが、今回は面接編ということでご説明していきたいと思います。書類が通ってやっと面接に進むわけですが、ここでも落とし穴はたくさんあります。
採用数が少ないから心配だよ
だからこそしっかりと対策しないとね。
建学の精神は覚えておこう
まずはこれですね。建学の精神というのは私立大学設立における最も重要なものであり、さらに現在提供されているサービスにも根付いたものです。私立大学に通っている方々はご自身の大学の建学の精神を知っていますか?
もしわからない方がいれば、まずはご自身の大学のものから調べてみましょう。さらに、それが大学運営のどこで用いられているのかといったところまで知ることができれば、大学職員目線で大学について話すことができるようになると思いますよ。
もう一つ付け加えるならば、志望動機や自身がその大学に入ってやりたいこととこの建学の精神が相反してしまっていれば、面接では即落ちてしまいますので、ご注意ください。
建学の精神は私立大学特有
一貫した姿勢
これはどの就職活動においても必要なことでしょう。自分の強みやエピソードとそこから得たことに矛盾はないか、社会人になってやりたいこととこれまでの経験が大きくズレていないか、もう一段低いことを言えば、応募書類に書いてあることと話していることに飛躍がないか、こうしたことは最低限意識しておきましょう。
面接も回数を重ねるうちに、話す内容も深くなっていきます。最初はコミュニケーション能力や人柄を見る段階ですが、役職者や役員となってくると、物事に対する思考力や問題解決能力などを測られる場面になります。その時に表面だけ取り繕ったような内容では到底突破することなどできませんし、「人当たりは良いけど、大局的な目線がないなあ」と思われてしまうかもしれません。
他の記事でも申し上げていますが、これからの大学職員は笑顔で窓口対応だけやっていれば良いというものではありません。だからこそ、自身の考えをきちんと持っていて、どんな課題に対しても自分なりの捉え方、解決方法があることを示す必要があるのです。
時には経営者目線での考えを!
自身のキャリアについても深堀しておこう
業界研究だけでいっぱいいっぱいだよ!という声が聞こえてきそうですが、自身のキャリアについても考えて用意しておきましょう。これは当然、何歳で結婚して、何歳で子ども産んで〜などのライフプランではなく、若手のうちに○○を経験し、中堅では△△の能力を発揮する、といった組織に沿った内容になります。
そんなの無理だよと思いましたか?しかし、おそらく複数の大学に応募する皆さんであれば、考えておいて損はありません。このお話は建学の精神と違って、どの組織においても応用が効くからです。
具体的には自身のこれまでの経験を元に、最初に配属されたい部署(=やりたい仕事)を最初のステップとして考えてみてください。例えば、留学経験を国際交流部門で活かしたいというのであれば、そこで学生対応や海外の大学との新たな関係性づくりを学ぶ、その後入試部門で留学に関する強みをアピールできる人材になる、あるいは法人部門で携わる企画経営などの場面でマクロの目線で留学を施策に落とし込みたい、などです。
最初のステップさえ決まれば、あとはその材料をどこで使えるか(使いやすいか)を考える作業になるので、思考法としても有用ですよ。何より役職者や役員などは大局的な物事の考え方をしているので、こうした未来志向の話で具体性がある人に対して高い評価を与えるでしょう。
(もちろん、荒唐無稽ではダメですよ!)
キャリアプランは自分のため
まとめ
結構色々深く準備しておく必要がありそうだね。
そうだね。でもどれも自分の人生を見つめるきっかけにもなるから是非立ち止まって考えてみて欲しいな。
えーっと、僕は将来理事長になって…。
…あまりに突飛なものはやめようね。