最近、FIREやアーリーリタイアという言葉を良く耳にします。それだけ若い世代が会社で出世することを目指さなくなってきており、代わりに自由な時間を大切にするようになっていることの現れだと感じます。しかしそもそもどういう理由でFIRE・リタイアを目指すのでしょうか。
FIRE?炎ってこと??
違うよ(笑)言葉の意味から見ていこうか。
経済的自立
FIREは簡単に言えば経済的自立のことを指しており、以下の頭文字を取ったものです。
Financial Independence, Retire Early
経済的に自立し、早期に退職すること
なるほど確かに多くの人は莫大な資本を有していないために、自らの手で生活費を稼がなければなりません。資本主義の下にあって、その代償は時間であり、正社員など安定していればいるほど、基本的には時間的自由を奪われてしまうことになります。一部、フルフレックス制度やフリーランスなど例外もありますが、成果によって報酬を得ている以上、その成果を生み出すにはやはり時間という代償があってこそ成し得るものですので、根本的には同じです。
フリーターはどうかな?
正社員に比べて時間的制約はないかもしれないけど、稼ぎの面では劣るよね。
うーん、雇われている限り厳しいのかな。
そこで、FIREを目指す人たちはリタイア後の生活費から逆算した資産を築き、長期投資で配当金を得ながら生きていこうとしています。
日本はこの20年ほとんど経済成長をしていないので実感がありませんが、他先進国は右肩上がりで成長を続けていますので、海外の投資ファンドや株式に投資をすることでその配当で生活費を賄おうという訳です。
こちらの記事がわかりやすいので、ご参考までに貼らせていただきます。4%ルール(年間支出を4%とした時の総資産額を導き出すルール)など面白いですね。
4%ルールからFIRE資産を算出
なぜ、FIREするのか
ではそもそもなぜFIRE・リタイアを目指すのかについて整理してみると、おそらく以下の答えに収斂していくのではないでしょうか。
・働きたくない
・自由な時間を謳歌したい
ぼくも出来るなら働きたくないよ!
FIREした人のブログをみると、組織が窮屈だったり、社会の理不尽さを嘆いている人も多い印象だね。
ブログを拝読していると、やはりサラリーマンとして時間的拘束があることや理不尽な組織風土、精神衛生上良くないと考え、FIRE・リタイアに踏み切った経緯が共通しています。考えてみれば当たり前で、サラリーマン生活が苦じゃなければ、早期リタイアしようなどとは考えないですよね。
昨今は騒がれなくなりましたが、世の中にはブラック企業というものもまだまだ蔓延っているでしょうし、社会人というのは何かと意味不明な文化があるのも確かです。
以下、FIREされた方々のブログです。
どの方も羨ましい生活をされているのは間違いありませんね。考えてみれば、株主優待で有名な桐谷さんなんかは先駆け的存在かもしれません(本業は棋士ですが)。
理不尽なサラリーマン生活を脱したいのは自然な考え
大学職員はFIRE・リタイアする必要なし
これらの話を耳にし、私もFIREというものについて考えてみました。確かに時間的拘束がなく、自由に生活することへの憧れは非常に強くあります。安い時期に旅行をしたり、混んでいない電車に乗ったりとサラリーマンでは中々出来ないこともたくさんあると思います。
しかし同時に思ったのです。
別にこの仕事嫌いじゃない。
それどころか、
こんなコスパ良い仕事他にないじゃん。
と。
大学職員と聞くと、まったり高給をイメージされる方も多いかと思います。最近では大学業界も安泰ではなくなってきましたが、労働時間と報酬だけを考えれば、他の業種ではそうそうないほどホワイトであると言って良いでしょう。
でも良くわからない組織文化や気難しい先生とかもいるよ??
慣れちゃえば全く問題ないです。それにコロナ禍でかなり合理的になってきた感もあるよね。
そうなんです。このコロナ禍で大学業界はかなり変わりました。今までは変化の鈍い風土でドロドロの人間関係という悩ましい種もありましたが、今となっては昔のことです。学内手続きも授業体制も合理的に進めることができるようになり、それについていけない上の人たちは辞めていきました。
そうなると、私にとってはFIREする必要性がないことに気がついたのです。
現状ストレスがないなら引退する必要ないね!
そうそう、逆に安定的に給与が入るのは非常にありがたいことなんだよ。
しかも、従来より福利厚生は非常に充実していますので、この後のライフイベントにおいても手厚いフォローを受けられるのもありがたい話です。
大学職員ならわざわざ辞めなくても良い
まとめ
改めて大学職員って恵まれた仕事だったんだね。
そのとおりだね。だからこそこれからも誠実に働いていこうね。
FIREについても理解できたよ!
資産運用の仕方などは参考になるから、真似できることはやっていこう。
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