「入試手当」とは文字どおり、入試を行ったことに対する手当のことですが、この取り扱いが、実は大学によって大きく異なっています。
今回は「入試手当」を鍵として、大学の経営状況を見極めるヒントにしていただければと思います。
就職する時には、その会社(大学)の経営状況って気になるもんねー。
そうだよね。特に大学は民間企業のように四季報などがないから、調べようがないんだよね。
賞与3回がポイント
まずは求人票を見てみましょう。職務内容や福利厚生など、小難しいことが書いてあると思って読み飛ばしていませんか?
基本給の欄や休日数などに加えて、”賞与”の欄にも注目してみてください。
賞与ってボーナスのことだね!
普通の企業では賞与2回と書いてあるはずです。
そう、夏と冬のボーナスですね(慣例的に冬の方が割合が高い)。
ただし、大学の場合には3回支給と書かれている場合があります。
これは春のボーナスのことで、3月に支給される「入試手当」のことを指しているのです。
え!3月にもボーナスがあるの?!
入試の全日程終了後に支給される「入試手当」が3回目の賞与のことなんだ。
大学には賞与が3回ある
入試手当の金額は?
これは大学によるとしか言えないのですが、目安としては基本給の0.5~2ヶ月分
といったところでしょうか。
ちなみに私の入試手当は0.7ヶ月分(一ヶ月分には満たない)ぐらいです。
なんで大学によって異なるの?
それは、「入試手当」の支給のベースとなるものが入試に関する収入を基にしているからです。
すなわち、入試検定料(志願者が入試を受けるために大学に支払うお金)を基に算出されているので、大学の志願者数や受験者数、検定料などそれぞれの状況によって違いがあるために「入試手当」の額も異なるのですね。
でも大学によっては支給しないところもあるよ。
その理由は、基本的に入試という業務が、そもそも基本給内に入っていると考えることもできるからです。
要するに、「別に手当で支払うまでもなく、業務の一環でしょ」と考えることもできますので、大学によっては入試手当自体が存在しない場合もあります。また、経営に余裕がない場合にも支給しない選択肢を取ることが考えられます。
「入試手当」=入学検定料収入に左右される
入試手当の有無で経営状況を判断
あくまで参考程度にしかならないかもしれませんが、この「入試手当」の有無や額が大学の経営状況を判断するポイントになるのではないかと考えています。
もちろん、経営陣がしっかりしていてお財布の紐が固いだけ、ということもあり得ます。そして、私の考えでは「入試手当」というものの考え方自体が世間に対する説明責任を果たせるか、というと疑問です。
単なるばらまきにも見えてしまうよね…。
そうなんだよ。今後は業界的になくなっていくこともあり得るね。
今回の記事では、今後就職したいと考える大学の経営状況を知る一つの参考情報という意味でご紹介いたしました。
日本の就職活動においては、どうしても採用側が 圧倒的に有利なので、応募者側は限られた情報のみで人生を賭ける必要があります。ノーヒントで臨むよりかは、良いのではないでしょうか。
ただし、「入試手当ありますか?何ヶ月分ですか?」と露骨に待遇を聞くのはアウトです!
民間企業でもそうかもしれませんが、待遇の話ばかりする応募者は敬遠されてしまうので、距離感が縮んだ採用担当者やOBOG訪問などでこそこそっとお聞きいただくのがベストだと思います。
探り方には気をつけよう!
まとめ
求人票って難しいけど、ちゃんと読んでみようかな!
大切なことが書かれているから大切だよ。
福利厚生とかだけでなく調べてみよーっと。
わかりづらそうなものはこのブログでも紹介していくから楽しみにしていてね!